ある所にAさん一家がありました。
Aさん、奥さん(B)、息子(C)、娘(D)の4人家族です。
以下敬称略
Aが亡くなりB、C、Dの3人が不動産を共有相続しました。
時価1億円の不動産としておきましょう。
ついでBが亡くなり、C、Dの2人がBの持分を共有相続しました。
しかし、C、Dともに、それぞれ幸せな家庭を築いており、
経済的にも恵まれた生活をしているので、特に不動産を
売却して現金にする事も、自ら利用することもありません。
月日が経ちCが亡くなりました。
Cには奥さんと子ども4人(E、F、G、H)がいて、
Cの持分を相続します。
この物件の所有者が2人から6人に増えました。
そんな時Dに経済的不幸があり、お金が必要に
賢明な読者の方はお分かりだと思いますが、共有不動産は
全員の承諾がないと売却できないので、時間とともに売却が
大変になる可能性があるのです。
Cの子どもEが仕事でアメリカに住んでいるだけでも大変ですが、
Fが行方不明とか、Gもすぐに亡くなってGの奥さんと子ども3人が
所有者に追加とか、Hがなぜか猛烈に売却に反対とか、Dも亡くなって
相続人がさらに6人追加とか・・・
時価1億円の資産は売却できず、利用もできず、固定資産税を
支払う為の不動産になってしまいます。
相続が起きた時点で、解決するものはすることが大切だと
思いますが、いかがでしょうか?
CとDの2人で共有している時に売って5000万円ずつ
分ければ、あとはどうにでもなったでしょうに。
まぁその5000万円が原因で不幸のどん底に突入という
ケースもあるところが人生ですが・・・
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