久しぶりの更新です。
さて、本日のお題ですが「測量図」について。
「測量図」には全ての境界標に周辺の地主が全員
立ち合って確認の印鑑を押している確定測量図
から、とりあえず境界標が正しい前提で測量した
現況測量図、あるいは境界標は無いけれども
ブロック塀などで推測して作った測量図、果ては
何を根拠に作ったのかさえ不明な測量図まで
様々な測量図が存在します。
先日当社の販売用に仕入れた住宅のお隣さんから
当社の住宅が自分の敷地に越境しているのでは
ないかとの指摘がありました。(境界標は無い)
事の発端はその隣地の方がある測量図を自宅で発見
したことなのですが、確かにその測量図を見ると当社の
住宅がかなり越境していることになり、越境を解消するか
地代を払うかしてほしいというお話しになったのです。
越境を解消するには家を壊さなければなりませんし、地代
と言っても当社の前の所有者の時は、そんな話はありませ
んでしたので、私たちとしても言いたい事はあったのですが
すぐに分かった事は、その測量図が測量士が印鑑を押した
確定測量図や現況測量図ではなく、建築確認申請の為に
建築会社が作成した図面である=境界の証明能力が無い・・・
ということでした。
そうは言っても寸法の入った図面が出てきた訳ですから
正確な測量図かもしれない訳で、お隣さんとしては穏やかで
いられなくて当然かもしれません。
お隣の測量図が間違っていることを証明しないといけなく
なりましたが、法務局には測量図が保管されておらず、
現地にも境界標が無いのですから、困ったなと・・・
ところが、ここは昔区画整理をした地域でしたので、調査
をさらに進めると・・・ありました!
区画整理組合の区画確定測量図(これは証明能力高い!)
コピーはもらえませんが、写真は撮って良いとの事。
いや~今のスマホは細かい字もきれいに映ります。
お隣さんの測量図と比べると1mも寸法が違うのですから
そりゃ~越境したことになってしまいますよ。
お隣さんにその図面をお見せして・・・
「いやー悪い悪い メンゴ」みたいな感じになりましたので
良かったです。
それにしても建築会社さん。建築確認申請で精度が求められない
とはいえそんな図面を後世に残して30数年後争いの種に・・・
なるなんて思わなかったんだろうなぁ~
迷惑な話です。
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