「車離れ」という言葉がありますが、今各地の
マンションで敷地内駐車場の空きが問題化して
います。
利用者は料金を払い、それは所有者で結成する
管理組合の収入になります。その収入が予定通り
入ってこないのです。
駐車場の収支計画を立てる場合、稼働率は悪くて
80%くらいで見ている場合が多いと思いますが
実際50%を切る稼働率のマンションもあります。
機械式駐車場では、昇降機のメンテナンスが法律
で義務づけられており、稼働率と無関係に
メンテ費用はかかってきますので深刻です。
その結果、駐車場収支が大赤字・・・
赤字はどこからか補填しなければなりません。
マンション全体の問題ですから、車を持っていても
いなくても関係があります。
駐車場利用者からすれば
「ちゃんと決められた料金を払っているのに」
という怒りがあるでしょうし
車不要の世帯からすれば
「駐車場を利用していないのに、赤字はかぶるのか」
という怒りがあります。
私が仕事でかかわったマンションでは
とにかく赤字を止めるため、機械式駐車場の解体を
決議しました。
解体には当然莫大な費用がかかりますが、いつ終わる
とも知れない赤字地獄からは解放されます。
こんな問題を抱えているマンションも、これから
増えるかもしれませんね。
この記事へのコメントはありません。